2016-01-01から1年間の記事一覧

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『それ』に気付いたのは一人だけではなかった。辺りに木霊する無数の叫びを聞けば城内の全員がそれに気付いているのは明白である。老若男女の区別なく、見てすらいない『それ』に対して恐れ、嘆き、只管に祈った。そこに倒れている女はきっと気絶したのだろ…

何かしらの予告

「何かが、誰かが、何者かが、この道の先に居る」「ぼくに名前なんて要らない・・・です」「この者は危険です!」「ぼくにそんな気をかけなくてもいい・・・です」「何故貴殿は泣く?」「我が主に何かあったら私は・・・」「自分は相手の名前をちゃんと覚え…